【新年デッキ③】メックトゥーンローグ
デッキ概要
ネタデッキ。長所は【段取り】1枚さえあれば【ヒーメット】を使って良いという手軽さかなあ。
準備として【メックトゥーン】を一回出して殺してから【アンダーテイカー】⇒【段取り】⇒【板渡らせの刑】で勝利する。
多分対戦途中では、相手もこちらの意図がわからないと思う。が、そういう意味での可能性をこれからも模索していきたい。
そんなデッキ。
【新年デッキ①】ウルフOTKパラディン
デッキ概要
【ウルフライダー】をバフしてリーサルを決める。ただそれだけのデッキである。
バフカードは上の4種類。
【力の祝福】2枚と【祝福されし勇者】1枚は、最後に【ウルフライダー】と合わせて10マナで使う。
主なダメージとカードの組み合わせは以下の通り。
【ウルフ】+【力の祝福】*2+【祝福されし勇者】⇒18点
【グロウストーン】+【ウルフ】+【力の祝福】*2+【祝福されし勇者】⇒22点
【グロウストーン】*2+【ウルフ】+【力の祝福】*2+【祝福されし勇者】⇒26点
【ヴァラニル】+【グロウストーン】+【ウルフ】+【力の祝福】*2+【祝福されし勇者】⇒30点
【ヴァラニル】+【グロウストーン】*2+【ウルフ】+【力の祝福】*2+【祝福されし勇者】⇒34点
展開によっては18点で足りることもあるし、装甲を重ねるタイプのデッキが相手だと34点でも届かない。ドルイドやウォリアーは装甲が厚くなることが多いので、リーサルに届かせるために武器で殴ったり、呪文で減らしていく必要がある。
デッキのセールスポイント
【平等】【縮小光線】【熱狂する火霊術師】【聖別】【終末予言者】【報復の怒り】と、かなりのミニオン除去性能を持つこのデッキ。
一番のセールスポイントは「勘違いされやすい」ことである。
対戦が始まって【奇数パラディン】や【偶数パラディン】でないことがわかった時、相手はこちらをどんなデッキだと思うか。
ほとんど OTK DK Paladin か Holy Wrath Paladin を予想するだろう。
しかも、こちらの動きは中盤までコントロール寄りで、実際にDKや【トラのロア・シャヴァーラ】も使う。まずほとんどこの2種類のどちらかだと思うよね。まさかいきなり20点以上出すとは思わない。
このデッキの長所はそれだ。
その予想外を狙って、一発で仕留めるデッキだ。
実際、かなりの確率でOTKは決まる。
知られるまでは存分に楽しめると思うので、ぜひ。
安定感のあるデッキとは【圧縮DKパラディン】
前回更新から2ヶ月も間が空いてしまった。しかも、もうすぐ次の拡張が発表されるらしいじゃないか。早いよね。
いや、やってた。ハースストーンやってた。
ただ、モチベーションが上がるようなデッキに出会わなかったんだ(ここで紹介するようなおもしろデッキができなかったとも言う)。
はい。
というわけで、デッキ紹介。
DKパラディンである。
事のなりゆき
今の環境って、わりとバランスが取れているように見えるじゃない。飛び抜けて強いデッキもないし、それぞれのデッキに対して「明確なカウンターデッキ」が存在してるし。
でもぼんやり「何か勝ちづらいなー」って感じる。
で、そんな時。下のハースストーンエクスプレスさんの記事読んで、すごく納得したわけなんですよ。
要約すると「対戦が始まった時点で有利不利がはっきりしたデッキの組み合わせが多く、デッキジャンケン化が進んでいる」ってことだ。
具体的に言うと、【断末魔ハンター】やってる時にパラディンと当たったらもう負けた気になるじゃない。こっちが整う前に【奇数パラディン】に殴り負けた記憶が多すぎて、やる前から爆発したくなるよね。
でも、じゃあ【奇数パラディン】を選べば安定するかって言うと、ドルイドと当たったらまあ負けそうな気配が濃厚で憂鬱。性能が良い挑発持ってるし。
というように、相性の良い悪いが極端な環境になっていることが問題じゃないかと、記事では言っている。
確かに、不利なデッキと当たっても、ある程度戦えた時代はあった。その頃に比べると、デッキ相性だけでやる気を無くす対戦が多いように感じる(し、実際多くなっているというデータね)。
ならば、今選択するべきはどんなデッキなのかと考えたわけだ。
最低でも【ズー】とか【奇数パラディン】とか【奇数ローグ】のような、苛烈な攻撃を防ぐだけの耐久力はほしい。
そして、中期的には【奇数ウォリアー】とか【挑発ドルイド】のような硬い相手を倒しきれるだけのパワーもほしい。
さらに、長期的には【コンボプリースト】とか【マリゴスドルイド】とか【コントロールメイジ】みたいなデッキよりは早く決着を付けたい。
うん、無理だね。全てを満たすのは無理。
でも、全てを満たさなくても、何か良いデッキはないか。より安定感のあるデッキはないか。と考えて、【DKパラディン】を選んでみたのだ。
理由は「問答無用で勝てる勝ち筋がある」ことと、「その割にはデッキ切れまで行かなくても良い」こと。
【DKパラディン】はいわゆる「エクゾディアデッキ」と言われる「条件を満たせば勝利が確定する」デッキである。こう言った種類のカードはハースストーンでは【メックトゥーン】と、この【断罪のウーサー・エボンブレード】のみ。
その2つの選択肢から【メックトゥーンデッキ】を選択しなかった理由は、四騎士を揃えることができさえすれれば、大抵のコンボデッキより早く勝利を確定させることができるからだ。この速さは現環境で有利に働くのではと思い、こんな形のDKデッキにたどり着いた。
※1 実際は【メックトゥーンデッキ】も数多く作って失敗している。一番愛着があるのは、【電設ロボ】*2で2コストを下げて【ゴブリンの悪ふざけ】で【メックトゥーン】を破壊するデッキだ。最後におまけで付けておきます。
※2 あと、このデッキにたどり着く過程で秘策を中心にしたおもしろデッキもできたので、こちらも最後におまけで。
おさらい
まず、【DKパラディン】の勝ち筋である「四騎士を揃える手順」についておさらいしておく。そんなものわかってるよ、って人は次の項へどうぞ。
1)【断罪のウーサー】を装備する
これは大前提だが、無いと勝てないカードなので、手札からあふれてバーストさせたりしないように。
2)プランを立てる
後攻の場合(もしくは先行でコインを使った場合)はコインがないので、【老練の酒造大師】*2と【ゴルゴン・ゾーラ】で3体の騎士を手札に持っておいてから、3体の騎士を召喚⇒ヒーローパワーの8マナで勝利。
先攻の場合はコインがあるので、上の勝利パターンに加えて【ブラックワルド・ピクシー】を使って1ターン早く勝つことができる。手札に2体騎士がいる時に、2体の騎士を召喚⇒ヒーローパワー⇒【ブラックワルド・ピクシー】⇒【コイン】⇒ヒーローパワーの11マナで勝利確定。
この2パターンを覚えて、早い段階で勝ち筋をイメージしておこう。
3)手札に溜める
プランを立てたら、ヒーローパワーで騎士を出し【老練の酒造大師】と【ゴルゴン・ゾーラ】で手札に溜める。この時、どの騎士が出るかはランダムなので、必ず持っていない騎士であることを確認してから手札に入れよう。基本だけど、最初は必ずミスるので注意して。
4)勝利の雄叫び
手札が整ったら、プラン通りに四騎士を揃えて勝利しよう。
圧縮って何?
と、ここまでは一般的な話。
このデッキが普通の【DKパラディン】と違う点は何なのか。それは「ドローでデッキを圧縮する」というコンセプトである。
特徴は以下の2点。
- 通常の【DKパラディン】よりさらにドローを強化し、四騎士を揃えられるタイミングを早めている
- ドローを重視すると防御が疎かになりがちだが、【クリスタル学】と【動員】という、デッキ圧縮と防御を兼ねたカードにより欠点を補っている
まずは【クリスタル学】。
このデッキに入っている「攻撃:1」のミニオンは主に3種類。3マナ挑発のトップに君臨する【タール・クリーパー】と、挑発を増やせる【ストーンヒルの守護者】、そしてパラディン1マナ最強の【有徳の守護者】だ。どれも防御力が優れているので、良く見かけるよね。
【クリスタル学】なら、これらをサーチするかの如く一気に持ってこれる。1枚は優秀な挑発を引けるので、防御の意図が明確な時に狙ってプレイできるのが非常に使いやすい。かなり便利。
続いて【動員】。
かつては4コストだったため【偶数パラディン】で猛威を振るったが、5コストに弱体化された最近はめっきり見なくなった。
ただ、このデッキのような「遅めのデッキ」にはまだ活躍の余地があるし、1枚使用するだけで4枚プレイしたのと同じというバリューは健在なので、「デッキの圧縮を進める」というデッキコンセプトにもマッチしている。
(しかもプレイされるミニオンの中に【ブラッドメイジ・サルノス】と【戦利品クレクレ君】が入っていれば、さらにドローを加速させることができる。それらを引く確率は3/9だから、3枚プレイすると期待値は1枚ドロー。つまり【動員】をプレイすることで、平均でデッキを4枚も掘ることができる)
このデッキに入っている各カードのドロー枚数を全て足すと、16枚にも及ぶ(【ハリソン・ジョーンズ】は1枚として計算)。半分のデッキ枚数でコンボデッキを組んだと考えると、その速さがわかるだろう。これがこのデッキのストロングポイントというわけだ。
その他のポイント
【断罪】をプレイすることができれば、即座に装甲5と生命奪取5を得られるので死ににくくなる。ということは「そこまでどう耐えるか」が重要なポイントになってくる。
まずは、パラディンの全体除去として余りにも有名な【熱狂】+【平等】である。
現環境には似た用途として【縮小光線】や【報復の怒り】もあるにはあるが、他のカードが使えなくなるので却下した。
【熱狂】⇒【平等】⇒【クリスタル学】⇒【タール・クリーパー】まで使っても9マナなのだ。盤面をクリアしつつ強めの挑発を出せるので、良い時間稼ぎになる。
一発で劣勢を覆せるので、【タリム】はやはり外せない。
6マナで3体のミニオンと交換できるというのはものすごく強いし、【ストーンヒルの守護者】で引ける可能性があるのもいい。
地味だが【サルノス】+【聖別】で3点出るのは強い。
ハンター相手なら【3/3オオカミ】は頻出だし、アップグレードされた【3/3シルバーハンド】や、シャーマンのトーテム類(【マナの潮のトーテム】【炎の舌のトーテム】【原始フィンのトーテム】など)を除去できるのもいい。
体力3以上のミニオンを処理したい場合は、【平等】+【聖別】で「相手のミニオンだけ」一掃できるので、場合によって選択しよう。
まとめ
【圧縮DKパラディン】は、
- ドローカードでデッキの回転を速くし
- 同時に防御カードを引くことで相手の攻撃に対処し
- 時には全体除去を使って展開を遅らせ
- 相手より早くキーカードを引き
- 四騎士を揃えて勝利する
デッキである。
今の環境で安定感を求めている方は、ぜひどうぞ。
おまけコーナー
※1【メックトゥーンハンター】
毎回新しいカードが追加されるたびに「ロングレンジのハンター」を作ろうと試すけど、今回も「ハンターには向かない」ということを確認させてくれた素晴らしいデッキ。
※2【秘策DKパラディン】
【実験台9号】で5枚ドローが破格。という理由で組んだが、いかんせん1枚しかないカードを当てにするのは安定性に欠けた。方向性は好き。
んじゃまたー。
ドクター・ブームはお母さんだった【奇数メックウォリアー】
メカメカ大作戦がリリースされて久しい。
新拡張がリリースされると、しばらくはいろんなデッキを試すのでランクも下がりがちである。
今回も順調にランクを下げ、その対価としてこんなデッキを見つけることができたので、紹介します。
メカメカ一発目のデッキは奇数メックウォリアーである。
もともとは、今回の目玉商品【狂気の天才ドクター・ブーム】を使いたかったのだ。目玉のわりにあまり見ないしさ。
で、メカを中心にカードを眺めてたら、入れたいカードとかメカの強いカードは、ほとんど奇数なんだよね。ウォリアーの新レジェンドは両方奇数だし、【ジリアックス】も奇数。
というわけでこんなデッキになった。いわゆる奇数ウォリアーより尖った作りになっているので、尖ったデッキが好きな人はぜひ。
新カードを中心に解説
まずは【ドクターブーム】、と行きたいところだが、彼は終盤の起用になるのでコストが低い方から順に進めようと思う。
ニュートラルだが、ほとんどウォリアーのためにあると言っていいカード。
ライフと装甲で差し引き0。しかし【結晶術師】から【シールドスラム】を打つと、2マナで最低5点になる。
奇数デッキなので今回は入れられないが、敵に攻撃されることなく【狂瀾怒涛】が1枚増えるのも見過ごせない点だ。
彼も装甲を増やしてくれるミニオンである。主に【超電磁】を持っているミニオンをくっ付けて、効果を長持ちさせるように使う。
どれを付けても優秀。
入れてある超電磁の2つは挑発を付与するため、ミニオンがダメージを受けやすくなる。ヒーローパワーと合わせて装甲をガンガン増やして、相手に静かなプレッシャーを与えよう。
装甲は【アレクストラーザ】や【マリゴス】を使ったコンボデッキに強い。相手は装甲を減らそうとしてカードを早めに使うことになり、結果的にこちらが有利になることも多い。
またデッキに入れていないが【ベリリウム・ヌリファイアー】は、ミニオンの効果や全体呪文以外では除去できなくなるため、装甲を増やしたい場面では非常に有効である。
このデッキのインパクトはこのカードにあると言っても過言ではない。
問答無用で3枚出るため、下手したら【ブル・ドーザー】が2体と他のミニオン1体が急襲を持って出てしまうわけである。こんなもん弱いわけがない。
【ブル・ドーザー】は9マナなので、通常は手札に残っていることが多い。
意図しないミニオンが出てしまうことがこのようなカードの欠点ではあるが、コストの高いカードは必然的に手札に残ることが多いので、あまり気にしなくても9マナ以上の働きはしてくれる。と、前向きに考えよう。
また、【ブームシップ】は【オメガ・アセンブリ】と強烈なシナジーがあることを覚えておこう。
10マナ時には【オメガ・アセンブリ】で3枚のメカが確定で手に入る。その後【ブームシップ】を使用することで、その3枚を急襲付きで召喚できるのだ。引きにも左右されるが、圧倒的なアドバンテージの可能性を秘めているのでぜひ狙っていただきたいコンボである。
さて、ようやく登場【ブーム】さん。
登場は派手だったが、実はこのカード、やんわりと補助してくれる性格のカードだ。ブームさんは意外とやさしいのである。
まずカードに書いてある「メカが全て急襲を持つ」という効果。これは無いよりあった方がいい。【オメガ・アセンブリ】でメカを増やせるので、そいつらが無条件で急襲を持つのはとてもいいことだよね。
また、入れ替わる5つのヒーローパワーも概ね便利だ。「メカを1体発見する」「3ダメージを与える」「装甲7を獲得する」の3つは汎用性があるので常に使ってもいいレベル。残りの2つはまあ状況次第で。
というように、7マナなだけあって「めちゃくちゃ強い」わけではない。けれど、メカデッキの下支えとして十分な働きをしてくれる、お母さんのようなカードである。
最後にこのカード。新カードではないが、やはりどうしても入れておきたいフェイバリットだ。何せ「ウォリアー以外の武器」にもなるのが強い(というか好き好き大好き)。
特にパラディンの武器には相性が良いものが多く、【ヴァラニル】や【ソード・オブ・ジャスティス】は装備できると強い。
入れ替え候補
【狂気の天才ドクター・ブーム】と【ブームシップ】以外はそれなりにお好みで替えてもいいかもしれない。逆にこの2枚は無いと困る。
【ジリアックス】は他の超電磁ミニオンや【錆びついたリサイクラー】でもいいかなー。まあ、どうしてもなら【ブームシップ】から【ブル・ドーザー】を出すっていうところさえ押さえておけば、最低限遊べるんじゃなかろうかね。
まとめ
ドクター・ブームはメカデッキを支える縁の下の力持ち。
つまり「メックウォリアーのお母さんである」と結論してこの稿を終えたい。
んじゃまたー。
お蔵出し珍デッキ紹介【巨人シャーマン】
ひっそりと、【山の巨人】がエレメンタルになったんですよ。
ね。
どうやら種族を付与することで一貫性と世界観の構築をちゃんとしよう、ということらしいんだが、まああんまり影響が出た感じもしませんわな。
というわけで、使ってみましたの巻。
レシピを見てもらえるとわかるのだが、どことなく【オーバーロードシャーマン】と【エレメンタルシャーマン】を匂わせておきながら、実は巨人デッキである。
デッキ概要
フィニッシュブローは【アース・エレメンタル】や2種類の【巨人】でじわじわ殴り勝つルートと、各種エレメンタルに【大地の力】をかけて【サファイアの小呪文石】でコピーして殴り勝つルートの大きく2つ。
【山の巨人】がエレメンタル化したことで、【ファイアプルームの先遣者】が効くようになったのがこのデッキの最大にして唯一のポイントだ(おい)。
流れを追って説明します
1)序盤は耐える
【山の巨人】しかり、【ファイアプルームの先遣者】しかり、手札の多さが重要になるデッキである。序盤はどうにかして耐えながら、カードを引いていこう。
相手のミニオンに対しては【ストーンヒルの守護者】で急場をしのぎ、溜まってきたところで【ライトニングストーム】や【火山噴火】で一掃しよう。
断末魔持ちなどの危険なミニオンには【呪術】ね。
2)中盤はコストを減らそう
手札が揃って来たら、巨人たちのコストを減らすフェイズに移る。
まずは【ファイアプルームの先遣者】で、エレメンタルのコストを減らす。どれも大きいミニオンなので、効果は抜群だ。
ミニオンを処理する過程で【ライトニングストーム】や【火山噴火】を使っているはずなので、その分【豪雪の巨人】のコストは減る。さらに【アース・エレメンタル】もオーバーロードを持っているので、撒き餌として出しておくのもアリだ。
相手は【アース・エレメンタル】の処理に躍起になって、後から出てくる【豪雪の巨人】まで手が回らなくなることもある。
3)皮算用しよう
手札にあるエレメンタルのコストが順調に下がってきたら、盤面に何点作れるかを計算するフェイズに入る。
たとえばこんな↓盤面(酒場のオヤジ戦です)。
手札はマナコストが減ってはいるものの、7マナの【サファイア】と同時に使える巨人はいない。手札10枚なので【山の巨人】もこれ以上下がらない。
場に【大地の力】で得た【ストームウォッチャー】が出ているので、とりあえず【サファイア】を使って増やしておくことも考えられるが、現環境のメイジはいわゆるビッグスペルメイジが多く、体力5点は【ドラゴンの憤怒】で一掃されてしまう。また、このまま行くと確定で2枚ドローしてしまうのでバーストの危険性もある。
相手の手札が少ない場合は、そのまま殴って【山の巨人】⇒【癒しの雨】なんだが、相手に手札が潤沢にある場合は残り体力15なので微妙に遠い。
確実性を考えて、相手のミニオンを処理してから【火山噴火】を打つという選択肢も考えられる。【火山噴火】を使うことで【豪雪の巨人】のコストも減るし。
まあ、この場合はいろいろあってこんな↓感じになるのだが、この場合は0マナに下がった【豪雪の巨人】に【祖霊の導き】と【サファイア】を使用して9マナでコピーを含めて4体出すことができた。
メイジには【動物変身】があるため、1体だけだと無効化されてしまう可能性がある。なるべく多く、大きなミニオンを同時に出すようにしよう。
4)フィニッシュ
計算通りに事が運んだら、後は殴るだけである。
代替カード
替えてもいいのは【ハリソン・ジョーンズ】と【魔女ハガサ】ぐらいかしら。どちらも環境によって外して良い場合があると思う。
入れるならリーサルの打点を上げる目的で【疾風】とか【炎の舌のトーテム】かなあ。
まとめ
とにかく対戦相手を驚かせたい!
渋いデッキが好き!
そんな人に向いてると思う(ここで紹介するのはだいたいそんなデッキだが)。
んじゃまたー。
新しい拡張を前にそれとなく思うこと
新拡張が発表されたね。
英語名で Boomsday ってわざわざ入れてあるぐらいだから、あの懐かしのドクターブームさんが何らかの形でカードになるのだろうか。
詳細はまだあまり明らかになっていないので、あれこれ言う時期ではないんだけど、前回の【妖の森ウィッチウッド】に関して少し思うところがあるので、まずそれを書いてみようと思う。
いきなりだが、ゲームデザインをする上で大切なことは何か(いきなりだなあ)。
俺はそれは「ユーザーを気持ちよく遊ばせること」だと思っている。
いくら対戦バランスが重要なTCGとは言え、バランスだけが保たれていればそれで良いわけではない。どれだけ慎重にカード同士のシナジーを吟味し「健全なメタの構築」に時間をかけても、それ以前に楽しくなければそのゲームは発展しない。
これはまあ、プレイする側からすれば当たり前の感覚である。楽しくないことにをわざわざしようと思わないもんな。しかし、いざゲームを作る側に回ると、残念ながらそうではないことがあるのも事実である。
【ウィッチウッド】で登場したキーワード【急襲】や【木霊】は、それほど成功したとは言えないと思う。
【木霊】は連打を制限させるためか1マナには存在しないし、同マナのカードと比べるといくらか弱くデザインされている。有効に使われている例はクエストウォリアーの【幽霊民兵】ぐらいしか思いつかないような状況である。
【急襲】は「ヒーローを攻撃できない突撃」なので、使うんだったら【突撃】の方がいいに決まってる。ミニオン限定でそのターンに攻撃できたとしても、「危険な場面の回避」にこそなれ、「勝負を決定付けるカード」にはなり得ない。どこまで行っても、相手ミニオンありきの受け身な能力だからだ。
実際に、以前からある【電撃デビルサウルス】や【ウルフライダー】の方が見かけることが多いのは、単純にカードパワーが弱いからだろう。
これらのキーワード能力が「あまり有用ではなさそうだぞ」ということは、リリース前にテストをしている開発側も予想できていたと思う。しかし結果としてリリースしたのはなぜだろうか。
それはきっと「環境をコントロールしたかった」からなのだと思う。
開発側の予想を超えて、あるカードが猛威を振るうことは、これまでに何度もあった。その度にナーフを行ってきたわけだが、ちょいちょい問題になったのは【突撃】持ちのカードたちだ。相手からしてみれば、出たターンにフェイスを殴られるというのは、対策できずに負けることにほぼ等しい。ある種の理不尽さを感じる要因になっていたのも事実である。
以前ベン・ブロードが「突撃についてはもっと慎重になるべきだった」という主旨の発言をしていた。直接的には【ウォーソングの武将】がナーフに至るまでのことを言っているのだろうが、それ以降も突撃ミニオンのリリースに対して慎重になっていたのは、制限付き突撃の【アイスハウル】や【電撃デビルサウルス】からも読み取ることができる。1/1のスタッツで大丈夫だろうと思われた【海賊パッチーズ】も、結果的にナーフされ【突撃】が消えることになってしまった。
結果、基本カードとクラシックを除いて【突撃】カードは無くなった。
代わりに【急襲】を入れることで「環境をマイルドに」し、開発者の意図できない「暴力的な動作」を少しでも減らそうという気持ちの現れだと思う。
また、ベンが退職した現在、残った開発者は先に書いたようなベンの発言を、ある程度意識しているはずだ。なぜならベンはこれまでのハースストーンにおける偉大なアイコンであり、彼がいなくなってすぐにそこから逸脱することは、ユーザーが不信感を抱くきっかけになりかねないからだ。
というわけで、あからさまな逸脱を避け、無難に新しいスタンダード年を開始したかったのではないか。そしてそれが、あまり面白くないと言わざるを得ないキーワード能力に繋がったのではないかな。
おっと。
珍しくいろいろと書きすぎてしまった。
ただ、俺は決してネガティブな気持ちでだけ書いたわけではない。常に新しい環境を提供し続けるには、時にマイナスに思えるような判断も必要だし、試行錯誤しなければ発展はない。新しい拡張と、それがもたらす環境がもっと楽しくなることを願って、ひとまずこの稿を終わらせようと思う。
っていうか、まんまとメガバンドル買っちゃったしね。メカジャラクサス、バカっぽいデザインでいい!
それじゃあ、またー。
追記)
そう言えばこないだ相手がローグで【コボルトの幻術師】を場に出していて、こちらがウォーロックで【冒涜】を使ったんですよ。
そしたら相手の手札にはミニオンがもう一枚の【コボルトの幻術師】しかいなかったらしく、延々と1/1の【幻術師】が召喚され続けてしまったのね。
あー、これ無限ループじゃん。と思ってしばらく見てたら、何回か繰り返したところでループが終わって、次のターンに進んだわけさ。
それはまずい!
と、思わず叫んだね。
なんでか。
この現象はアナログのTCGでは決して起こらないからだ。
上記の無限ループが発生した時点で、アナログなら「ルールブックを参照する」「ジャッジに聞く」「どこにも記述がなければ公式に問い合わせる」などの「プレイを中断して、正しい判断がなされたうえで再開する」という手続きを踏むことができるからだ。
この例なら、カードテキストに書かれていることを実行すると、無限ループに陥ることが分かった時点でどうすれば良いかを問い、それまで中断することができる。なんならその試合はノーコンテストとすることもできる。
しかし、ハースストーンはデジタルでこれらのことを行ってしまった。しかも何の断りもなしでだ。
それはまずいだろう!
……。
………。
失礼、興奮しすぎました。
冷静になって考えてみると、この例だけなら大きな問題にはならないと判断されたんだろうな。いちいち全部書いてたら大変だもんな。
と、思い直した。
以上である。