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無理しないハースストーン

無理せずハースストーンをやったらどこまで行けるのかやってみる。

6月振り返り② ヒーロー別にしてみる+相手デッキの推測について

さて、まず今回はヒーロー別の6月成績を見てみよう。

下の表は、それぞれのヒーローに対する勝敗数と勝率だ。こちらが使用したデッキはすべて【テンポウォリアー】である。

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左から、対戦数が多い順に並んでいる。【ウォリアー】【 ウォーロック】【 シャーマン,】【ハンター】の割合が多く、この4ヒーローで実に131戦。全体の75.7%を占めている。

ということは、この4ヒーローに対して100%の勝率であれば、最低でも75%は勝てるということになる。

それは無理だったとしても、4ヒーローに対して60%、残りのヒーローに対して40%という現実的な勝率があれば、全体として55%の勝率になる。

逆に、4ヒーローに対して40%、残りのヒーローに60%の勝率だと、全体としては勝率45%まで下がってしまう。

つまり【出現数の高いヒーローに対して強いデッキ】を選択することがとても重要だということである。

 

なんだ、当たり前じゃないか。と思われるかもしれない。しかし、俺はこれまでこんな当たり前のことにも気付いていなかった。

例えば、以下のような2種類のデッキチューニングがあったとする。

  1. 上位3ヒーローに対しての勝率をそれぞれ5%ずつ上げるが、下位3ヒーローに対する勝率を5%ずつ下げるチューニング
  2. 上位3ヒーローに対しての勝率をそれぞれ5%ずつ下げるが、下位3ヒーローに対する勝率を5%ずつ上げるチューニング

もしヒーローごとの出現率が同じならば、両者は同じ効果のあるチューニングである。しかし、ヒーローの偏りが6月の俺の遭遇率だった場合はどうなるか。

1.は全体の勝率を2.4%上げるが、2.は全体の勝率を2.3%下げる。同じ行為にも関わらず、全体の勝率に約5%もの差が出てしまうのだ。当たり前のことなのだけれど、デッキの調整をする際には忘れないでおきたいポイントである。

 

もう少し具体的に考えてみよう。

テンポウォリアーでプレイ中、ハンターになかなか勝てない。ハンターに対して少しでも勝率を上げるようにデッキを組み替えたのだが、その分他のデッキに対しての勝率が下がってしまう。

この時、「ハンターの出現率と勝率アップ分」に対して、「勝率が下がる他のデッキの出現率とその勝率ダウン分」を比較してみなければいけない。

もちろん、そんなに厳密に比較することはできないが、ある程度データが取れているのなら計算してみた方がいい。勝率を上げたいヒーローやデッキに対して、勝率が下がる影響のあるヒーローやデッキの出現率が低いのであれば、それはやる価値のある変更である。

今回のデータを使うと、こうだ。

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赤枠が全体の勝率である。

ハンターより影響の多いヒーローの勝率を下げてしまうようだと、せっかくハンターに対して勝率を上げても意味がない。逆に、影響が少ないヒーローの勝率が下がるのは問題なく、全体の勝率が上がっている。

このような意識的なデッキチューニングをすることが、勝率を上げるために必要であるということだ。

 

上ではヒーローごとの出現率は自分で取ったデータを使用したが、個人で取れるデータの量には限界がある。さらに精度を上げるため、俺はこんなサイトを参考にしている。

HearthStats | Hearthstone Statistics and Tracking

このページの下の方に、ランク別のヒーロー比率が載っている。

どうやってこれを出しているのかわからないが、ランクを跨いだ時に各ヒーローの比率がなだらかな増減をしているので、ある程度大きいデータを使用していると推測される。体感と大きな相違はないし、それなりに信用できるだろう。少なくとも、自分一人で取った母数の小さなデータよりはよほど信ぴょう性がある。

このヒーロー比率は、そのままどのヒーローとマッチングしやすいか、という目安になる。例えばある日の時点では、自分がいるランクのヒーロー比率はこんな割合だった。

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2位とダブルスコアに近い頻度でウォリアーとマッチングする。実に4回に1回である。この時点で、何となくウォリアーに強いデッキを選択した方が良いんじゃないかな、とわかる。

 

ここで、さらに突っ込んでデッキごとの出現率を求めてみよう。

もちろん個人のデータではそんなに正確に出せないので、目安で構わない。素早く、現実か遠いわけでもない数値を出せればいい。俺が使っているのはこんな方法だ。

まずHearthstats(さっきのページ)でヒーローごとの比率を調べる。

次にTempoStormを使う。

Tempo Storm

ここに最新のメタ情報が載っているので、それを目安に大まかなデッキ分布をでっち上げる。Tier1からTier2までの12種類のデッキに、上から順に重みを付ける。基本的には強いデッキから使用者が多くなると考えられるからだ。

一番上のドラゴンウォリアーは13点、2位のアグロシャーマンには12点、という風に重みを与え、最後に上位12デッキに入っていないものを「その他」として1点を付ける(※ここでは7/31の情報を使用しています)。

これだけだと机上の空論になってしまうので、現実の出現率を加味して重みを調整する。メタの移り変わりはそんなに早くないので、5日分のデータがあれば十分だろう。実際に対戦したデッキの出現率を、TempoStormのランク付けに加えて算出したのが下の表だ。

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これがつまり、予想されるデッキの出現率である。この場合は自分のランクを使ったので、「いま自分がいるランクで次にランク戦を行った際に当たるデッキの確率」になる。

 

最後に、各デッキの各デッキに対する勝率をかけ合わせて、現在の環境における各デッキの見込み勝率を出してみよう。

これもTempoStormを使う。Tier1と2のデッキには、それぞれ対戦相性表が付いている。必ずしも正しいとは限らないが、欲しいのは目安なのでそのまま使うことにする。

ドラゴンウォリアーであれば、【アグロシャーマンに60%の勝率 × 出現率6.5%】+【ヨグドルイドに45%の勝率 × 出現率7.2%】+ … と、全てデッキに対して勝率と出現率をかけたものを合算する。

そうして最終的に得られるのが、以下の表。まさに今、どのデッキを使うとどれくらい勝てるのかを示す表である。

(※ここまでの計算を、俺はExcelで作ってある。ランクごとの出現率と実際の出現率を入力することで、毎日素早く勝率の目安を出せるようにしてあるのだ)

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ウォリアーが多いにも関わらず、ドラゴンウォリアーがトップだ。次いで意外にもレノロック。ウォリアーに対して圧倒的に強いのがその理由だろう。さらにクトゥーンドルイド、zooロックと続く。

逆に、今使わない方がいいのはアグロシャーマン、OTKウォリアー、コントロールウォリアーであるとわかる。

 

もちろん、この数値通りにきっちり各デッキが出現するわけではない。

しかしこの計算表を一度作ってしまえば、一日の終わりに数値を入力することで、ある程度の予想を立てることができる。明日どんなデッキで行くか決める手助けになる。

 

時間がない我々のプレイ環境だ。判断に困る時もあるだろう。今日はどのデッキでプレイするか。もしくは相手が特定のヒーローだった時、どのデッキの確率が高いのか(=どんなマリガンが正解なのか)。などなど。

こうした計算が少しでもその判断の足しになるなら、十分に意味のあることだと思う。

もし結果がうまくいかなかったのなら、そのデータをフィードバックして確率を修正すればいい。そうした積み重ねが、より良いデータになっていくのだ。

だからデータを取っておくに越したことはないよ。というお話である。

 

(※今回用いたのは、ちゃんとした統計手法ではありません。あくまでも目安程度にしましょう)