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無理しないハースストーン

無理せずハースストーンをやったらどこまで行けるのかやってみる。

6月振り返り③ ヒーローと勝率の相関

6月振り返りの最後は、「ヒーローの出現率と勝率に相関はあるか」というテーマでお送りしたいと思う。

 

ヒーローの出現率には、波がある。

これは体感でも感じられることだが、1か月の間ずっと「各ヒーローが一定の割合で出現する」なんてこと、あるはずがない。その期間の中で、各ヒーローの使用頻度には流行り廃りが必ずある。

だとすると、その「流行り廃り」は勝敗にどれくらい影響したのだろうか。今回はそう言った観点からデータを見てみよう、という趣旨である。

 

まず、ある1戦を起点にして前後10戦ずつ、計21戦をひとつのまとまりとして考えてみる。ある程度のまとまりで考えることで、1戦ごとに出現率が極端に上下することを避けたのだ。簡単に言うと、移動平均のようなデータの平滑化をしたわけだ。

そして、この21戦のまとまり内での各ヒーローの出現率を、「中央の1戦における各ヒーローの出現率」と定義する。この方法で出した「各ヒーローごとの出現率」が、以下のグラフである。

 

ドルイド / プリースト / ウォーロック

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【ウォリアー / メイジ / パラディン

f:id:exgoma:20160804233828p:plain

【シャーマン / ハンター / ローグ】

f:id:exgoma:20160804233906p:plain

 

いいね。すごくいい。

グラフってすごく美しいよね。この線の軌跡に何らかの意味を見出すのって、すごく楽しいと俺は思います。

 

さて気を取り直して、これらのグラフから読み取れることは何だろうか。

ほぼ1か月ぶっ通しのデータで、かつ1日あたりの対戦数に大きな偏りはないので、このグラフを3つに分けて考えてみよう。つまり、6月上旬、中旬、下旬である。

すると、それぞれのパートで突出したヒーローがいるのがわかるだろう。

 

前半は【ウォーロック】。4割に迫る勢いでウォーロックと当たっている。これは、良く言われる「スタートダッシュに最適なのはzoo」という言説を裏付けるものだ。まずはzooでさっさとランクを上げよう、というユーザーが多いことがこのデータからもわかる。

しかし、ウォーロックはすぐに失速する。だいたい4~5日経過した時点で急激に減っているのがわかる。代わって【ウォリアー】と【ハンター】が3割弱のシェアを獲得するが、圧倒的ではない。

次に増えたのは【シャーマン】である。6月中旬に爆発的に増え、4割を超える出現率を叩き出した。データを見ると、ミッドレンジシャーマンが割合としては多かった。とにかくトーテムを先に処理しないと、まずいことになった思い出である。

下旬には【ウォリアー】が右肩上がりである。この頃からハゲの強さが広まり、【テンポ】【コントロール】【クトゥーン】【海賊】と、どれも一線級の活躍をしていたという印象である。現在は【ドラゴン】や【OTK】が増えて【テンポ】【海賊】は減ったが、今に至るハゲ全盛時代の幕開けがこのころにあったことをうかがわせる。

 

というヒーローごとの出現率グラフなのだが、これだけでも6月に起こったことが目に見えるようでおもしろい。しかしデータは過去のことなので、次にどういった変化が起こるかは予測しにくい。

例えば HearthPwn にアップされるデッキの数を数えたりすれば、次に流行するヒーローやデッキタイプの予測はできるのかもしれないが、それは大変だ。

そこで考えたのが前回書いた「デッキ出現率予想表」と、これから書く「ヒーロー勝率相関」である。

要は「ヒーロー出現率と勝率」の間の相関係数を出して、「どのヒーローとの対戦が勝敗に響いたか」を見てみようというのである。

 

まず「勝率」についても、「ヒーローごとの出現率」と同じように前後21戦で平滑化しておく。そして「ヒーロー出現率:勝率」の相関係数を出す。

便利なものでExcelにはCORREL関数というのがあって、これに2つの配列を入れればその2つの間にどの程度相関があるかを一発で出してくれるのだ。ありがたいね。

というわけで、そうして算出した相関係数がこちら。

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相関係数の絶対値が大きいほど相関が強いと言える。6月は通してテンポウォリアーを使用したので、テンポウォリアーの勝率と最も相関の強かったヒーローは【ウォリアー】だったということだ。

つまり【ウォリアー】の出現率が高いと勝率は下がり、【ウォリアー】の出現率が低いと勝率は上がる(相関係数が負なので)。

 

…そうなのか。初めて知った。

確かに、テンポウォリアーはコントロールウォリアーやクトゥーンウォリアーに対してかなり分が悪い。さらに6月終盤にはドラゴンウォリアーが出てくるようになって、それまであまり見かけなかったドラゴンウォリアー相手に3連敗している。

また、【ウォリアー】が環境に増えることで、それに対応するために【ウォリアー】に相性の良いデッキタイプが流行するというのも、【ウォリアー】出現率と勝率に相関がある理由の一つかもしれない。

【ウォリアー】増える ⇒ 対【ウォリアー】デッキも増える ⇒ 勝率さがる

というように。

 

プレイしている時には気づかなかったけれど、後から振り返ると納得。

データって面白いなあ。